1 利用者が健康で快適な生活が送れ、地域における「最後のセーフティネット」としての救護施設の役割を十分に果たしていきます。
2 本人の意思や意向を確認・尊重した個々の利用者に応じた個別支援計画を策定し、それに基づく支援を徹底します。
3「施設から地域へ」「地域から施設へ」という循環型支援体制の構築を目指す ため、居宅生活訓練事業の充実を図るとともに、利用者に合った他施設への移行等連携した支援に努めます。
4 救護施設の社会的認知度の向上のため、当施設の活動等の外部・地域に対す る「見える化」に努めます。
5 計画的に施設や防災資器材の点検、修理、補充を行うとともに、職員研修等 を実施し、大規模自然災害に備えて参ります。
年々利用者の高齢化、障害・疾病の重度化が進む中、利用者の生活機能低下防止を目的に以下のような取組みを行っています。
1.日 課
①ラジオ体操 ②歩行 ③足踏み昇降機等器具を用いた運動
2.班活動
全利用者の障害等の状況に応じ2班(作業班、生活班)に分けての作業活動
(1)作業班
勤労意欲の助長と残存能力の減退防止を目的として、①地域の農家から委託された農業資材(ぶどう傘等)の清掃作業、②近隣のみだい南公園のゴミ収集等の美化活動に取り組んでいます。
(2)生活班
週2~3回、身の回りの清潔維持や健康管理増進を目的として、歯磨きや爪切り、整髪や身だしなみ等の基本的な生活習慣の確立に向けて取り組んでいます。
3.クラブ活動
生きがい対策の一つとして、利用者の好みに応じたクラブ活動を週1~2回の割合で実施しています。
(1)カラオケクラブ(現在コロナ感染対策のため中止中)
保護者会からご寄付頂いたカラオケセットを利用し、自ら歌ったり、他の利用者の歌声を聴き、皆で楽しい時間を過ごしています。
(2)健康クラブ
日課とは別にラジオ体操や歩行を行なう他、ボール等の器具を使った運動に取り組んでいます。
(3)芸術クラブ
手芸、描画、塗り絵等、各人の趣向に合わせた芸術活動に取り組んでいます。
救護施設に入所している被保護者がスムーズに居宅生活に移行し、自立した生活を送れることができるように平成26年度より「居宅生活
訓練事業」を開始いたしました。毎年度2名から3名の対象者に訓練を実施し、計12名を施設から地域に送り出しております
訓練修了者 18名(令和5年3月31日現在)
内就職かつ自立者 6名
自立者(未就職) 6名
<清山寮における就労訓練の概要>
1.対象者及び定員
生活困窮者自立支援法において、就労訓練が適当と判断された生活困窮者の方を対象とし、自立相談支援機関の斡旋に基づき5名を限度に受け入れます。なお、清山寮から地域移行した利用者を優先的に受け入れることとします。
2.訓練期間
対象となる方の状況に応じて、就労日や就労時間を検討のうえ、3か月から6か月程度の期間での就労支援プログラムを作成し、プログラムに沿った訓練を行ないます。また、訓練の実施状況に応じて期間を延長することもできます。
3.訓練内容
施設内外の清掃作業や軽作業を行ないますが、対象者の身体的状況等に応じて作業内容の目標を定め、ステップアップしながら能力の向上を図っていきます。
また、作業の前提として、身だしなみや挨拶など社会人としてのマナーやルールを学び、作業の指示や報告などを通じたコミュニケーション能力の向上を図っていただきます。
<主な作業内容>
・館内清掃
・軽作業(果樹農家で使用したぶどうの傘の洗浄等)
・施設外清掃、庭園管理
4.受入実績等
新型コロナ感染症拡大防止を図るため、保護者等の面会やその他訪問を令和 元年度からお断りしてきており、現在まで受入実績はありません。
引き続きコロナ感染状況を確認する中、受入希望者発生の都度、受入れの可否を判断させていただきます。 (令和5年7月10日現在)